【プレイ記録】『Chants Of Sennaar』
※注意※
この記事は『Chants Of Sennaar』を攻略済の方が読む前提で執筆しています。
該当ゲームは「何も知らないところから徐々に理解していく」事が一番のキモなので、プレイ前に本記事を読む事は推奨しません。
プレイしないと通じない話題だらけなのに、一度読んじゃうとプレイした時に情報が邪魔をする内容しか書かれていないので未プレイ勢には百害あって一利もないです。
10時間前後でクリアできるゲームなので、ぜひプレイしてから読んでね~~~!!!!
トレーラー
youtu.be
プレイ環境
PS4/Steam/Nintendo Switch/GeForce Now/Xbox One
以下、プレイした時の所感を思い出しながら内容に沿ってだらだらと記載した感想。
基本的にひと様に読ませる前提で書いてないのであしからずご了承ください。
総括と考察は一番最後にあるので、そこだけ読みたい方は目次からどうぞ!
本当にプレイ済みですか!?!?!?!?
本当か!?!?!?!?!?!
信じるからな!?!?!?!?!?!?!?!?!
●1階
操作チュートリアルはあるものの、この世界がどういうものでその中で自分が何をするのかわからないまま町中を進んでいく。
どうやら自分は未知の言語の世界にたどり着いてしまったから、身振り手振りやヒントを元にこの言語を解読していくっぽい!謎解きなら任せろ〜!!!!!
広い広いマップの中で素敵なBGMと共に、コツコツと自分の足音が響くのが心地よい。
ヒエログリフっぽい言語は英語と同じ文法で話されてるのかな?
こちとら義務教育レベルの英語さえ怪しく、それゆえ第二外国語でフランス語を選択して見事評価がボロボロになったにも関わらず、とある事件で教授が学期中にクビになったお陰で単位が取得できたような人間だぞ!!!!!(本当にあった話)
「英語もフランス語も単語くらいしかわからないけど、未知の言語なら行けるやろ!^_^」
と、いう私の大雑把っぷりをフォローするかのように主人公がノートにこれまで見聞きした文字の意味を記録してくれる。
なんならこれが推理ノートにもなっているので「どうにもわからん!」という所を逆算で補完できたりもする素晴らしいアイテムすぎる。
短期的ワーキングメモリが強すぎるあまりに長期的記憶力が壊滅しており暗記が苦手な私でも安心!助かる〜!!
とか言ってたら今度はマップが広くて迷子になった。
このゲームはマップ移動する度に視点が変わって、それが面白くてとても好きなのだが、今自分が右から来たか左から来たのか、さっき見たあの建物にどうやって戻ったらいいのか解らずぐるぐるぐるぐるしてしまう。
ま、急ぐような事もないしのんびりやりましょ。徘徊徘徊。
町をぐるぐる回ったり、ギャンブラーの素質がありすぎてカードゲームに圧勝したりしながら「なんで同じ文字を2回使うんだろう?」とか色々考えてたら変な機械を発見。どうやらどこかと通信してるらしい。
エッッッッ!?この世界って"文明"がある!?!?!?!?
という事は今いるこの文明が栄えてない地域も意図的に誰かが作り出したものなのか……!?!?
そんな混乱に襲われながらも、とある子供とかくれんぼをする事に。
どんな時もボディランゲージってのは便利なもので、たぶん「こっちこっち」と呼んでるようなのでついていく。
と、いきなりメタルギアソリッド超簡易版みたいなものが発生!ヤバい!こういうものは苦手ですが!?!?と慌てていたらタイミングゲーである事を理解!事なきを得て先に進む進む………!!!
進んだ先でさっきの機械をまた発見!!使い方がよくわからなくてあちこち押してたら、さっきの機械の場所にテレポートした!あ!これってもしや空間移動装置!?!?!?
画像から察するに更に上の階もあってどうやらその要所要所と繋がっていそう。
それにしてもマップがまだまだ広い~~~!!!知らない文字が沢山出て来る!!!
少しずつノートも合わせて解読していくと、動詞はこれ、名詞はこれ、建物はこれ……となんとなく法則性が見えてくる。
色んなタイプの謎解きを駆使して、どうやら私は牧師を探すらしい???なるほど!きっと上の階に牧師がいるんだ!!!!!
と、進んだすぐ先に牧師~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!(プレイした人にはわかる感情)
なんやかんや駆使したら画面の色が急に変わった!!!!これが次の世界……か!?!?!?!
ちなみに途中区画を一個見落としてどうしたらいいか完全にわからなくなっていたところ、回答ではなくヒントを与えてくれるブログを発見したので、以降どうしてもわからなくなってしまった時だけ以下を参考にさせていただきました!
https://blog.livedoor.jp/motovegalta/archives/36079640.html
答えが書いてあるんじゃなくて、ヒントが書いてあるのに作品への愛を感じる………。
●2階
グラデーション便箋みたいな階に到着!!デカい門をくぐるぞ~!!こんにちは~!お邪魔しま~~~す!!!!
ギャー!?!?!?!?!?!!?!?!?!
突然殴られてリセットされた、何、このゲームは”死”とかいう概念もあるんだ、なるほどね。
ここのやられて復活する演出がちょっとヒヤッとするけど怖すぎずシンプル&スマートなのがとても素敵。
どう見ても裏道っぽい所に入ると、通信機器3つ目を発見!!!
さっきいた地区の言葉とこっちの言葉の両方書いてある盾が都合よく落ちているので比較で辞書を埋めて………。
オッ!槍も落ちてる!!これでさっきのアイツらを倒せって事だな!!!よっしゃ~!!くらえ~~~~!!!
ギャー!?!?!?!?!?!!?!?!?!
ダメだった、何がいけないんだ???ちょっとさっきの裏道にもっかい戻って……あ、こっちの道から行くのかも???でも行き止まりだから………ん?調べられるところがある!!!
ツンツン、ヤーッ!!!!!!
ゴゴゴゴゴ…………。
というので兵士の城?に侵入開始!
ここからしばらくこそこそタイミングゲーのお時間に。
目の前に道が2方向ある時に「多分こっちが脇道だろ」と選択した方がメインストリートで、脇道の情報を拾わずに先に進んでしまうスキルが活用されて色んな事が歯抜けで進んでいく。
また持ち前の感覚で理解して言語化をおろそかにするスキルもフル活用された結果、辞書が埋まらないままなんとなく色々が”理解って”しまいどんどん先へ………。
そんな荒いプレイをしながらありとあらゆる謎を解いた先で出会った二人の兵士が何やら下世話なジョークを話して盛り上がっている。
うわ~!ノリはわかるのに会話に入れね〜!!遅れて参加した飲み会みたい!!!!
とりあえず必要最低限の言葉が解っていれば補完は後で………と後回しにしていたら選択肢が増えすぎて逆算するのがめちゃくちゃ難しくなり後悔した。
しかもあっという間に次の階に行ける状態になっているのに、ノートが1ページ足りなくて辞書埋めが終わらない謎の事態に突入。
必死に入り口から全部洗い直してなんとかなりましたとさ。
この階は台車を押した時と鐘を鳴らした時に脳から変な汁が出た。
今まで調べてきた色んなものがパチっと噛み合って(しかも一部は予想を立てて動いているのに)ギミックが解けた時の気持ちよさったらないよね~~~!!!
兵士の言葉をコンプリートしたら変な機械の右タブを攻略できそうだったので情報整理しながらぽちぽち入力。
独特な単語と複数形の扱いにさえ気をつければあんまり難しくなかったのと、なによりこの翻訳がめちゃくちゃ楽しい~!!!
しかも会話の内容聞いてたら「あれ……???もしかしてこれが……おれの……本当の任務…………?????」という”気付き”を得てしまい鼓動が早まった。
これは塔に登るのが目的じゃなくて、もしや登った先で、皆を和解させるのか……?????
突然自分が世界に選ばれし者になってしまった興奮で手に汗握りながら次の階へ!
●3階
船に乗ってこんにちは~~~!!!ここがユートピアかな?????
広場に沢山人がいる!皆アラビア文字みたいな独特の文字で会話してる!どこが文字と文字の切れ目だ!?!?!?
今までの階と違ってどんどんどんどん新しい文字が入って来るけど整理できない!なんもわかんない!いいや!さっきの階もなんとかなったしとりあえず感覚で行っちゃえ~!!!!とマップを散策。
この階の言語が塔内最難関と呼ばれてるくらい複雑で、私も筆記にめちゃくちゃ時間がかかった。
ただこの手の言語って右から読むって言うよな!?という知見のお陰で読むのにはあまり苦労しなかったのと、そもそもわりと馴染みがある環境だったのでボディーランゲージとあたりの様子でなんとなく色々を理解できた。
なんて言ってるかはわからないけど何を求められているかはわかったので、語学読解ゲームなのに感覚のごり押しをしてしまった。
あと「劇場」だけは秒でわかったので「じゃあこれが建物の形だから……」というのでその辺りからノートを埋めていく作業が捗った気がする。
文字のグループ分けに一度成功しちゃうと後はどの階もかなり楽だ。
ただ地下通路で死ぬほど迷子になった、もうこればかりはどうにもならない。
この階のギミックどれもよくて、お芝居の中で聞いた台詞を謎解きに引用するのすご~~~~く気持ちがよくて進みながらドキドキした。
ここの攻略、謎は解けてるのにコンパスの使い方をすっかり忘れててしばらく迷子になってたの自分でめちゃくちゃ笑った。そうか、北を指してる方に北を向けなきゃダメだよな(持ったままの状態で指す方角に突き進んでいた)。
ちなみにこの階で一番驚いたのは「鏡」だと思ってた文字が「美」だった事。
なるほど、鏡を見てるけど大事なのはそこに映る自分の”美”って訳ね………。ここの勘違いで読解がめちゃくちゃ遅れた。
そんなこんなでノートも無事に埋めて次の階へ!!!
●3.5階
ワ~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?化け物だ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!!?!?!?!?
このゲームは”人”以外も出て来るのかよ、勘弁してくれよ……突然なんなんだ心臓が止まるかと思っただろ………。
というのでまたしばらくかくれんぼゲームのお時間。
やる事は解ってるのにタイミングが悪くてめちゃくちゃ死んだ、残機があるタイプのゲームじゃなくて本当によかった。この化け物、足が速すぎる。
ふ~~無事に逃げきっ………ギャ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!?!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!
ここ、心臓が本当に止まった。ちょっとチビった可能性もある、本当に怖かった。
抜けた先には知ってる機械と新しい機械!!!
この手の奴はとりあえず総当たりで試すに限る!というので新しい機械の文字を爆速攻略して上の階へGO!
●4階
ここは炭鉱かな~~~???こんにちは~~~~!!!!
あ!なんか読みやすい文字だ!!!!!!よかった!!!
この階の謎解きギミックはトライ&エラーで検証してみる系というか、仮説を置いて実験してそこから答えを導き出す感じが楽しかったな~~~。
自分で実践していく中に答えがあると必然的に覚えていくし、今までの階の蓄積もあったからわりとサクサク進んだ。
が、このサクサク進んだのが仇となり、先に行かない方から進んじゃったりテレポートできる通信機器を一個飛ばして進んじゃったせいで歩く時間が増えたり二度手間になったりなんだりした。
やっぱり一個ずつ丁寧にやるのが結果早い……んでしょうね………(己の人生とは真逆のルートだ)。
そして図書館という概念があるの嬉しい~~~!!!!
色々書いてある事をノートに仮置きしていって読解がガンガン進んでいく。
ガンガン進んでいくが、この階のノートはちょっと難しい表記が多すぎた。
特に私は「化学式」を「合成」だとずっと思ったまま進めていたので、そこから玉突き事故で色んな取り違えが起きてノートの読解にめ~~~ちゃくちゃ時間がかかった。
でもこの階も比較的文字が解りやすくてこれは名詞!これは動詞!みたいなので切り抜けられた。数字の概念があるのも面白かったし。
ギミックとしては数字の機械で読解した巨大数字で鍵開ける奴と、図書館の本に書いてあった順番で機械を動かす奴が楽しかった!
自分で得た知識により機械が作動していくの、めちゃくちゃわくわくする………。
ところで妖精の鍵をつくるシステム、銀・金・銅・炭素の順でボタンがあるの最悪すぎてこの機械作った会社のカスタマーセンターに電話させてほしい。
あと9番目のターミナルの翻訳でずっと正解入れてるのになぜかエラーが出た(のか私が凡ミスしてたのか解らないが)ので頭がおかしくなりかけた。
きっと最初に凡ミスしたのに気がつかず、正解の順番をもう入力したと思い込んで除外して総当たりしはじめちゃったのが原因。
この辺りで翻訳するために紙にメモを書き始めた。
日本語を読んで文字を選ぶより、通信機器上で並んでる文字列をノートで逆引きしてそれと同じ意味を持つ文字を選んで並べ直す方が圧倒的に正解率が高かったので。
翻訳するとそれぞれの階に別の階の住人が遊びに来るのがあまりにもかわいい。
「これが……おれが和解させた世界……」と胸アツになったとさ。
重要な鍵も手に入れたので、一番最後の階へ行くぞ~~~!!!!!
●5階
なんかめちゃくちゃバーチャルな世界に来た~~~!!!!皆VRゴーグルしてこっちの話なんて聞いてね~~~~!!!とにかく進め進め進め!!!!!!!
新しい機械がある!回せ回せ回せ!!!!!!!!
こういうのは同じのを揃えたらいいんだろ!!!オラオラオラオラ!!!!!!!!
という謎解きマフィアムーブをしていたらあっという間にノートが埋まっていった、この階は会話が無いからこうやって解いていくの!?!?なるほどな!?!?!?
扉の中で文字を作るパズルもめちゃくちゃ楽しくてこれあと100問くらいやらせてほしい。WAISの知能指数検査の問題みたいだ。
今までの文字読解は日本人にあんまり馴染みがない感じだったけど、このパズルは漢字に馴染みがある人達のが解りやすいんじゃないかな?そうでもないか?
開いた扉の先で「自分はこの使命のために生まれた」という更なる驚愕の事実が発覚して背筋がゾクッとした。
う、うわ~~~~なるほど~~~~それで色んな言語を習得させられてきたんですね………大丈夫、自分行けます!!!!!!!!!!
というので各通信機器でまだ翻訳が完了していないところを終わらせに行く事に。
あとその鍵って今まで全部の階で見たけど開かなかったなんか重要そうな扉の鍵だな!?オッケーオッケー!!!
と思って進んだんだけど、どうやらここでそのままゴールに行くと分岐するENDがあるらしい。
察しがよすぎるのと生き急ぎすぎてそんなルートがあるなんて微塵も考えてなかった。
2周目それ見るためにやろうかな?折角なら全部見たいな~~。
通信機器の翻訳は概ね終わっていたので残りもパッと終わらせて、未知の扉の先へ。
牧師!!!!生きとったんかワレ!!!!!!(※生前の映像のようです。)
今までのおさらい期末テストみたいな筆記テストをクリアすると、かくれんぼゲームのおさらいもスタート。
ここで出て来るロボットの目からビームの速度が早すぎるのでちょっとでもしくじるとおしまいになるの悲しかった。
進んだ先で人間を支配してるAIロボみたいなのの電源を落としまくってようやっと全部討伐完了!
塔のあちこちで皆が仲良くなってる~~~~!!!身分も階層も関係ないよね~~~~!!!音楽フェスとかも開催されてる~~~~!!!うわ~!!!!!これが自分の功績!!!!!嬉しい!!!!!!
あとはどんなエンディングが待ち受けてるのか!最後の扉を開いてゴール!!!!!!
ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!?
●その先
え?どっかでフラグ立てミスった?終わっ………ちゃった………?強制リセットかかった……???このゲームってオートセーブしかないよね……?え?これ詰み?最初から?マジで?今まで9時間くらいやってきたんだけどパー………???????????
と一番最初のチュートリアル画面に飛ばされて大混乱。
あ!?でもよくよく見たら言葉覚えっぱなし!!!しかも最初の画面とちょっとマップが違う!!!!!行ける所に行くぞ!!!と思ったらお前はあの時のかくれんぼキッズ!?!?!?!?
強い味方の爆誕で進んだ先は……バグってる………?元々繋がってないところが繋がってる………???
え???これ壁画が「おれが仲直りさせた世界」に変わってない………????とりあえず先進むか……で兵士にボコボコにされたのでもう一度壁画の前で謎解き。
やっぱりそうだ、壁画が和解後の解釈に変わってる………というので先へ。
これもしかして「一度ハッピーエンドになったかと思いきや、間近で全て奪われて、それでも“俺が取り返した未来”をもう一度取り返す」奴………!?!?!?!?!?!
「一度ハッピーエンドになったかと思いきや、間近で全て奪われて、それでも“俺が取り返した未来”をもう一度取り返す」奴ですよね………!?!?!!?!?!
ここからアドレナリンがどばどば出て、謎を解くためのギミックを見ては涙ぐんでいた。
たった一人味方がいればそれで十分だ、取り返せ、あの未来を……!!!!負けるなおれ!!!!!!!と奮闘して1階の門を開いたその瞬間………。
ウワーーーーーッ!?!?!?!?!?!!?!??!?!?!?!?!
突然はじまる鬼ごっこ、手を止めたら即ゲームオーバー、走れ走れ走れ走れ!!!!
秩序が失われた守るべき世界を駆け抜けて、行きついた先は行き止まり。
これ以上はもうどうにもならないのか?そう思った視界の端に映るのは1本のレバー………。
なんとかなれーーーーーーッ!!!!!!!!!!
なんとかした先に待ち構えていたのは……俺………?????
見せられていたのか……”幻覚”を……………。
ボロボロの体で塔を登りきると、今まで出会った色んな種族の皆が待っていてくれる。
今度こそ本当におしまいだ~と思いスイッチを押すと、自分が繋いできた絆が宙へと浮かび上がる。
神、使命、美、合成……そして孤独。
元々ひとつだったものがそれぞれの欲望でバラバラになり、そしてまたこうしてひとつに戻っていく。
美しいBGMとともに様々な住民たちが手を取り合って喜び合いながら見上げる空はとてもとても美しかった。
ここまでプレイしておおよそ9時間半。
体感20時間くらいやってたし目はドライアイでカピカピになったけどめちゃくちゃ楽しかった。
楽しすぎて見てないED見るために2周目を2時間半位で走った。
走りながら初見のあの思考やひらめきは二度と体感できない……と切なくなった。
とても美しくて素晴らしい学びをした、あまりにもよい体験だった。
●総括&考察
ものすご〜〜〜〜くよかった、それに尽きる。
頭をハチャメチャ使ったのでお腹が空いた。
元々謎解きイベントに参加するタイプなので謎解きは大好きな上で、こうやって物語や前後の文脈等の謎以外のヒントから答えを導き出せるのも楽しいし、時にはノートを使ってゴリ押しで解読していくのもよかった。そして最終的に算数が出来ないと詰む。
作業自体は初等教育で学ぶものの複合で、後はあくまでも広い視野と閃きが物を言うこの感じ、たまらね〜!
言語学を本文にしてる人は脳から汁が出るのでは???
言語学を取り扱ってるのに、パターンと組み合わせでやってる辺りが結構理系っぽかったのがやりやすかった理由かも。
あと暗記がなくて助かった、メロスは暗記が出来ぬ(記憶のキャパがすぐいっぱいいっぱいになるので)。
フランスの方が作っているとの事だが、男性・女性名詞のような特殊言語を扱う民がいなくて本当〜〜〜によかった。(この文化はオシャレで好きだけど私が仏語をやってて心が折れた最大の理由でもある。)
言語が通じない事で起きる諍いを紐解いていく楽しさや相互理解の大切さを学ぶとともに、言語が通じた所で意味を取り違えられたり勝手な解釈をされまくる世の中に生きているせいで、こうして身振り手振りを操りながら「なんとなくこうかも?」でコミュニケーションを取るほうが相手の伝えたい事に対して一生懸命になれる気がした。
そもそも同じ言語を操っているからと言って相手の話してる内容を本質から100%理解する事なんてできないのだから、自分が本当にこだわっている事以外はこれくらいの「なんとなくそうかも」「あんま伝わってないかも」くらいのマインドのほうが気が楽なのではなかろうか。
(少なくとも私は私の言ってる内容を100%理解した気になられるのが大の苦手なので。)
謎を解きながらコミュニケーションについても考える機会になり、その上でなにかの強い思想を植え付けてくる訳でもないこの距離感がとても心地よかった。
最後盤面で追いかけて来るモンスター(及びロボット?)は自分なのか説を立てていたら他の感想記事でも似たようなのを見かけて「だよね~!」となっていたりした。
最後の最後結局自分は悪夢を見ていたけれど、あそこでモンスターにやられていたら一生クリアできないゲームの中に閉じ込められて次は自分がモンスターの役割をする事になるのかな~とか考えていた。
あと各階の扉前のかくれんぼゲーム、1階のロボットの数が0で2階は1で……と1体ずつ少ないのにランプはその階の分ついてるからつまり自分もカウントされてますよねこれ……とか、あとやたら主人公も猫背だしモンスターも猫背だよねとか指摘してる方もいて面白かった。
いくらでも空想の余地がある中で、ひとまずわかるのは「明日は我が身」という事である。
コミュニケーションを諦めてしまった過去の自分が立ちはだかっているのだとしたら、それに打ち勝てた自分はとても偉い!!!と思ってしまった。
その上で今の私はコミュニケーションを諦めてないか?解ったつもりになってないか?そんな事に思いを馳せたりする。
シンプルだけど奥深くていくらでも想像の余地があるビジュアルに、耳に残って心地がよい音楽に合わせて自分と誰かの事を考える。
謎を解きながらそういう哲学的な事を考えるのがたまらなく楽しかった。生きている以上常に思考をしていたいので。
と言う何もかもを含めて本当にめちゃくちゃ面白かったからこの「面白い!!!!!!」の熱量をそのまま残しておきたくてテキストを書きましたとさ。
プレイしてよかったしこういうゲームがあったらどんどん知りたい~~~~!!!!!
インターネットなるものはこういう知識吸収のために有効活用していきたい。
ところでサントラを手に入れたいんだけどこれってどうしたらいいの!?!?!?!!?!?!?
【追記】爆速で教えていただきました、大感謝。
lnk.to