【雑記】燃やして染めた同人誌を見てくれ-作り方解説付-




 
みなさんこんにちは、樟です。
暑さ厳しい今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
私は数年ぶりに参加した同人誌即売会で発行した個人誌の表紙を燃やして染めました
そこに至るまでの経緯と制作工程がなかなか面白かったので、記録として書き残しておきます。

こういった類の加工は「どうやったら自分の理想になるかな~」と模索している時が一番楽しかったりもするので「俺は俺のやり方で本を燃やすぜ!!!」という方は燃やし加工のネタバレにご注意ください。

なお、ジャンル外の方にも読んでいただけるように発行物の内容と原作については一切触れませんが、ここまでオタクを狂わせたタイトルは『オクトパストラベラー 大陸の覇者』と言います。よかったら名前だけでも覚えて帰ってください。
皆でやろう、狂い装丁!!!!



※注意※
火気を扱う為、加工時の環境には十分ご注意ください。
本ブログに記載の方法で事故や怪我が発生した場合も筆者は一切の責任を負いかねます。
火の取り扱いには細心の注意をはらい、すべて自己責任でお願いいたします。




目次


 

使ったもの

・加工したい本
・カッター
・カッターマット
・チャッカマン
・線香
・染料
・メラミンスポンジ

 

①本を作る


まずは小説を書き、装丁を組み、必死に更正して、修正に修正を重ね、本を印刷所に入稿します。
印刷所に入稿するのがスタート地点となってしまったので、イベントが7月末なのにも関わらず5月頭に入稿をする謎の状況に。
今回はあらかじめデジタルデータ上でも滲み加工を行っているのと、くりぬきたい所のガイドラインをざっと入れて印刷しています。

 

②表紙に穴をあける


表紙にあるガイドラインに沿って延々とカッターでくりぬいていきます。



ちなみに今回表紙に使用した紙は129.5kgの両更クラフト紙。なかなか分厚い紙なのでカッターで加工していて手首がもげるかと思った。

 

③燃やす


火を灯した線香を用いて、表紙を燃やしていきます。
ちなみに私はすぐに水をぶっかけられるようにお風呂場でやりました。

線香をぎゅっと押し付けると焦げが色濃くなったり穴が空いたりし、サッと通ったところはなんとなくいぶしたようになるので、作りながら色々デザインを調整出来て物凄く楽しかったです。
この方法は時間と根気が必要になるものの、比較的安全かつ意図したデザインで燃やせるのでとっても便利!

B6サイズの表紙+裏表紙で1冊大体3分くらいかかったかな?
このデザインだと線香1本で5冊くらいは燃やせました。
注意点としては己の髪と家の中がめちゃくちゃ臭くなります。あと変な体勢でやると腰が死ぬ。
イメージっぽいお香とかでやってみても面白いのかもしれないですが、焦げた臭いとの親和性は不明。


ちなみに直火を用いると火の回りが早く、なかなか意図した様には燃えてくれません。
コピー本のように表紙が別で存在しているのであればまだ有効打ではあるものの、今回の私のように既に本文が存在している冊子でそれをやるのは事故の元です。
参考までに表紙単体の試作を直火で燃やした際の事故画像を置いておきます。

容易にこうなるので本当に危険!くれぐれもお気をつけて。
表紙に使用する紙が変われば当然燃え方も変わるので、ご自身が使用する紙と火の相性も必ず確認してください

 

④染色


古書的な加工も行いたかったので、燃やした後に染めることに(③と本の個体が変わってます)

ここで使用するのはメラミンスポンジと、ターナーオールドウッドワックスウォーターベースコート(水性)
ベースコートではないオールドウッドワックスは油性なので間違えないように注意!
紙を染めるならウォーターベースコートが便利です。



2倍くらいに薄めたものと原液そのままを用意し、激落ちくんで本に叩き込んでいきます。
普段あらゆるものをピカピカにしている激落ちくんは、まさかこんなにも誰かを汚す日が来るとは夢にも思っていなかったことでしょう。

注意点としては、素手でやると手も染まります
1週間くらいで綺麗にはなるけれど、日常的に人に手を見られる方は気をつけてください。


なお、今回使用した染料はこちら。

カラー名は「ウッドランドブラウン」です。
※ウッドランド=作中登場人物にゆかりのある地

染料を見つけた瞬間に「絶対これで染めなきゃダメじゃん!!!!」になったので、本を読んだ上でこの記事を読んでくださった方は今ここでゾッとしてくれていると信じてます。

 

⑤乾かす

ブルーシートを広げ、本を並べて乾燥させていきます。
明らかに何かよくないものを押収した時の写真になってしまった。

 

⑥完成


綺麗に乾燥したものをならべたのがこちら。
1冊1冊風合いが異なる本が出来上がりました(実際の作業は数日間かけてちまちま行ってます)

イベント当日ご購入下さった方が鞄に入れた結果「穴にひっかかって破れちゃった!」になりかねないので、OPPで1冊1冊梱包して完成。
お疲れ様でした、皆に読まれて来いよ!!!!!!

 

感想とまとめ

オクトラにハマったあらすじは別記事があるので割愛するとして、その中に登場する“富を授けし者”編の二次創作をどうしてもやりたい、やらねばならない、と気合を入れ始めたのが2月のこと。
その頃から薄ぼんやりと「表紙、燃やしてえな~~~」という感情が渦巻き、その時点でなんとなくの表紙デザインは確定。あとはそれをどうやって形にするか?の問題と向き合い続けていた。

「過去似たようなことをしたオタクが文献を残してくれているはず!!!」と息巻いて検索するものの、自分が理想とする加工方法を実行・記録している方は(少なからずざっと調べた範囲では)上手く見つけることが出来なかった。
(大部数発行するようなジャンルで燃やす作業を行うのは、時間と労力的に中々難しいので仕方がないような気もする。)


そこからハンドメイドの加工なども調べて「これだ!!!!」というヒントを見つけ出し、試作用の紙を買って来てトライアンドエラーを繰り返していたのが大体4月くらい。
当初コピー本を想定していたので「表紙を先に燃やして後で製本すればOK!」と思ったものの、思いのほか本文が長くなり、印刷所に入稿して出来上がった本を加工するという失敗できない状況に……。

そのタイミングで色々なひらめきや、最高な名称の染料を見つけるなどがあり、「ぜってえ作るからな!!!!」と表紙より先に己の創作心が着火。
プレッシャーよりも「これを実際形にしたい」という心のときめきが勝り、さらに試作を重ねた結果超理想の最高BOOKが完成するに至りました。

やったね~~~!!!!!!!!


内容ととてもよくマッチし、己が発行してきた同人誌の中で5本の指に入るのでは?というくらいのお気に入りの1冊となりました。
自分の「やりたい」の為に時間をかけて思考錯誤して、かつそれをさらにまた時間をかけて実行している時間がとても楽しくて、物凄くいい経験でした。
やってよかった燃やし&染め!!!!!

プリントオンさんでダメージ加工をやっていたりもするけれど、やはり汚す・燃やす・ボロボロにするなど煌びやかではない装丁に関してはある程度己で手を動かす必要があります。
ただその結果出来上がったものはとても愛着(そして執念と怨念)が湧くので、そういった類の発行物を生み出したい方はぜひ参考にしていただければ幸いです!

 
ちなみに出来上がった本は通販で取り扱っているので、実物が気になった方はぜひ御手に取ってみてください。
今なら同イベントで発行した62Pの無料配布本もお付けしております!
shchgu.booth.pm

 
この記事にたどり着いた方が、ここからインスピレーションを受けてさらに新しい加工をした同人誌が世に生み出されることを願ってます!
皆様もよき同人ライフを!!!!!!


 
 
●イベント全体の振り返り
shchg-u.hateblo.jp


●現ジャンルにハマったあらすじ
shchg-u.hateblo.jp